ぜんまい織

ぜんまいは早春に芽を出すので暖かい綿毛に包まれて地上に出てきます。

やがて成長し、暖かい春の日ざしが続くころになると綿毛の外套は脱ぎ捨てます。

山菜取りの人間に摘み取られたぜんまいは煮て揉まれ、乾燥されて食料になります。

煮る前に脱ぎ捨てられた外套の綿毛は丁寧に取り除かれますがその綿毛を利用します。

ぜんまい綿は毛足が短いので綿や真綿と合わせて糸にします。

ぜんまい綿には油分が含まれていて防水作用があります。