手から手へ、受け継がれた道具たち

布の種類や、布作りの作業の数だけ、さまざまな道具があります。

日本各地の気候や風土のもとで、それらの道具は生み出され

世代を超えて受け継がれてきました。

今は『骨董』と呼ばれてしまっておりますが、かつては

家族の大切な衣を作り出す、なくてはならない道具でした。

博物館ではただ、ガラス越しに陳列されるだけでしょう。

私たちは、『骨董』や『歴史収蔵物』としてではなく、

その道具にふれ、それらを実際に使った糸作りや布作りの工程ごと、

伝える場を目指しました。