今から100年ほど前の時代、都市ではなく交通の便が悪い田舎の生活はほとんど自給自足に近い暮らしがありました。
自然の恵みを余すところなく享受し、また、その恵みを絶やさないような知恵を身につけていました。
布も大事に扱い無駄なく、使い切る暮らし方をしていました。
そのころの話を聞くと、みなさん今の暮らしの方が楽でいいと例外なく、先人たちはおっしゃいます。
本当に厳しい生活だったと想像できます。この100年で私達を取り囲むすべてのものが大幅に変化しました。
私たちが捨ててしまった生活、つまり、食べるものを作り、着る物を作り、生活に必要な道具も作って生活をするくらしかたを
取り戻してみたいと思うようになりました。
米と麦と大豆があれば味噌、醤油、みりん、酒、酢などの調味料もできます。
一つ一つ実験的に体験してみると思いの外おいしいものができるのです。そして楽しい時間と達成感も味わうことができました。
そんな暮らしを季節の移りと共に紹介していきたいとおもっています。
夜中に台風15号上陸し、通過。
今日は教室の日で布衣風衣に行きますが倒木の危険も予感し山道を避け、127号線で向かiいました。
しかし途中で車が水没していて通行止めになっていましたので、教室を休む旨をみんなに連絡し、山道で向かいました。
途中高圧線の鉄塔が倒れていて大勢の作業員の方々が働いているのを横目で見ながら台風の恐ろしさを実感しました。
布衣風衣を目の前にして小糸保育園の前の電柱が倒れて道をふさいでいました。迂回して何とか布衣風衣に到着。
西側の雨戸、ガラス戸、障子、すだれが庭に飛ばされ散乱しているのに驚き、中をのぞくと障子の紙は剥がされ
倒れていて家の中を風雨が通過し、建具が飛ばされたことをやっと理解できました。
玄関に回ってみると玄関の雨戸もガラス戸もありませんし、東側も同様ガラス戸は飛ばされていました。
最も驚いたのは2階の窓枠がなくなっていて、ぽっかり空いていることでした。
土間も2階も目茶目茶で家の中を風雨が吹き荒れたことは一目瞭然、天井のある部屋まで雨漏りしていました。
発泡スチロールの箱に大事に保管していたハヤトウリが発芽していました。
日光を遮断された箱の中で全身真っ白です。
あわてて土に埋めました。
どうぞ生きていますように!青い葉が出てきますように!
ハヤトウリは寒さに強いようです。
昨年のように土間にそのままおいて置いた方がよかったみたいです。
壊れた地機用の筬があったので分解してみました。
すると芯に使っていた麻の紐が再利用できそうなので編み直してみる気になりました。
まずは全部解いて竹の羽を1枚ずつ拭いて汚れを落とし、菜種油で拭きます。
奇麗にした筬羽をタコ糸で編んでいきます。
暫くぶりに畑に行ってみるとコットンボールがはじけて
綿がふっくら笑んでいました。
うれしい初摘みです。
実はパソコンが故障してしまい、修理に出しています。
そこでメールをチェックできません、ここしばらくはご連絡できませんので
ご了承いただきたいと思います。
紡いだ糸を藍、えんじゅ、ヤマモモ、コチニールなどで
染めてみました。
22日から23日にかけての台風21号の爪痕は布衣風衣にとっても痛いものでした。
台風に備えて月曜教室は休みとし、玄関などの戸には板をはめ込みました。
しかし、強風にはかなわず、24日来てみると
玄関の戸は2枚とも倒れてガラスは2枚割れていました。
2階の窓ガラスも1枚破裂するような割れ方で粉々になって遠くまで飛んでいたり、
梁に突き出さっている破片もありました。
物置の天井も飛ばされてなくなっていました。
まあ不幸中の幸いは雨が弱かったのでしょうか、水の被害はなかったことです。
すぐガラス屋さんが来てくれたのでもとに納まりました。
支柱が倒れたり,ムクナ豆は葉がなくなったりしていましたが
綿の木がそれほど倒れてなかったのは不思議でした。